2011年04月07日

地球の温暖化について考える


 今年の冬はことのほか寒さ厳しく、元日早々から北海道、東北、北陸、山陰にかけて大雪、鳥取では大雪により交通渋滞が起り、一時的には千台がストップ、約600台が車の中で正月を迎えたとのことが報じられていました。

 南国九州でも、各地の幹線道路が交通止めになり混乱しました。昭和38年以来のことだそうです。

 また、1月16日には私が住まいとしている北九州市においても、今季最低の氷点下3.2 ℃を記録し、水道管の破裂事故が225件起ったとか、このところ暖冬気味の年が続きましたので、多少の戸惑いを感じました。

 北九州の気象(気温)について触れます。

 北部九州の気象観測に携わっている福岡管区気象台は1890年(M23)に開設され、以来120年間、休みなくいろいろな気象データを提供し続けてきました。
20110407.jpg

 この気象台の1951年から2010年までの気象観測記録をもとに、40年先の2050年の「年平均気温」を近似式から割り出してみますと、グラフのように世界と同じく温暖化の傾向をたどり、1951年からの100年間で約3.3 ℃の気温上昇が起るものと推定されます。緯度的に見れば福岡市が鹿児島市の地点まで南下し移動したようなものでしょうか。

 その道の専門家の話によりますと、50年先の日本には四季は無くなって「春、夏、冬」の三季になるのではないか。

 寒いのも困りますが冬の訪れも無く、雪も降らない国になるのもこの上も無く寂しいものです。

 そういえば近ごろ、夏の風物詩ともいえる「アキアカネ」の姿を見かけないようになりました。そのうち、昔なつかしい叙情歌「赤とんぼ」も、こどもたちの頭の中から消え去ってしまうのではないかと、つい思ってしまいます。

 昨今、北海道にて洞爺湖サミットがわが国主導のもとに開かれました。温暖化と気候変動による地球環境を守り抜くことが、この会議に課せられたテーマでした。またそのことは新ミレニアムに生きる者としての務めでもありましょう。

 美しい国、とはいかにと考えるとき、ふるく万葉の世界に思いは馳せるのです。

 『万葉集第二、舒明天皇(第34代)の国見歌』

 大和(やまと)には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天(あま)の香(か)具山(ぐやま) 登り立ち 国見(くにみ)をすれば 国原(くにはら)は 煙(けぶり) 立ち立つ 海原(うなはら)は 鴎(かもめ)立ち立つ うまし国そ 蜻蛉(あきづ)島(しま)大和の国は

 国土の理想的な姿を格調高くうたった初期万葉にふさわしい一首でありましょう。「うまし国」を「すばらしき水の惑星」と、置き換えてみたら如何なものでしょうか。

*上記万葉集の注釈
群山⇒多くの山、群がっている山。 とりよろふ⇒「都に近く寄っている」の意、「そなわりととのう」の意とする説もある。 国原⇒国のひろびろとしたところ。 立ち立つ⇒さかんに立ちのぼる、さかんに飛ぶ。 海原⇒広々とした海。

 訳 ⇒ 『大和には多くの山々がありますが、つい都のそばにある天の香具山に登ってみました。そして広いこの国を眺めてみますと、煙はさかんに立ちのぼり、広々とした海には鴎が勢いよく飛んでいました。なんと美しい国でしょうか。あきつしま「大和の国」は。』


posted by しん at 20:48| Comment(1) | 気候変動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。